JCSFのフライキャスティング大会ルールについて
世界基準の『フライキャスティング』大会の運営
JCSFで運営する大会は『世界基準のルールに則った大会運営』をしていきたいと考えています。
ICSFルールに則ったキャスティング競技種目はもちろん、フライキャスティングのカテゴリーでも同様に考えています。そのため、今まで日本で開催されてきた「フライキャスティング競技」で使っていたタックルとは、多少異なる部分がでてきてしまうことは否めませんが、ここはご了承いただきたいと考えております。
このような世界基準のルールが浸透するまで、具体的には使用するフライラインを中心としたタックルが普及するための期間として、2014年度については「暫定ルール」を併用して採用しつつ、JCSFが行うフライキャスティング種目の大会を運営していきたいと考えています。また「トラウトアキュラシー種目」「トラウトディスタンス種目」のラインに関しましては、大会ごとにJCSF所有のラインを貸し出すことで対応してまいりますので、ご活用ください。
来年度以降も今大会の記録を残しておくことをお考えの場合は、国際標準ルールに則ったラインシステムをご使用いただけますよう、お願い申し上げます。
*世界基準のルールとは、Norwayを中心に開催されている”World Championship in Flycasting”で採用されているルールのことを意味しています。2010年、2012年に開催された大会には、ヨーロッパを中心に14か国から選手が集まり、その技を競い合いました。このルールは2010年に大会が開催されるにあたって、イギリス・アメリカ等のコンベンションや大会等で広く採用されていたルールを元にして制定されたルールです。
日本語版のルールについては、下記リンクをご参照ください。
flycastingrule140322 (2014年3月22日微修正版)
注目すべきポイント
- トラウトアキュラシー、トラウトディスタンス
シングルハンド軽量級のクラスカテゴリーです。日本ではあまり馴染みのない、5番というラインですが、特に距離を競うとなるとそれなりの長さのフォルスキャストが必要になりますので、使うロッドは6番かそれ以上となるでしょう。
使用できるラインが、3M社マスタリー「エキスパートディスタンスWF5F/Orange」と指定されています。アメリカでの釣具フェアなどで開催されているキャスティングコンテンストで使われていることが多いラインとして、エキスパートディスタンスWF5F/Orangeは知られていることから、採用されました。JCSFでも今後、このラインを公認ラインとして採用し、普及を計りたいと考えています。 - シートラウトディスタンス
フローティングラインでヘッドの重さが27g以下で、テーパー部分の直径は、フロント/リア共に1mm以上。その他のラインの直径は2mm以下。
長さについては規定はありません。 - 各種目のロッドの長さについて
ロッドの長さは、各種目で‘cm’単位で定められています。中途半端に見えるのは、フィート表示で作られたロッドの誤差を吸収するためです。