2014春季旭川大会レポート
冬の寒さが戻ってきてしまった北海道でしたが、5月18日に旭川・富澤グラウンドにおいて、HCKならではのアツくて楽しいキャスティングスポーツ大会が開催されました。
時折激しくなる雨と、ころころと向きを変える風に悩まされつつも、ICSFルール4種目、FlyCasting種目2種目の6種目が開催されました。前日に降った雪の影響で通行止めになった道路があり、それにより参加人数が減ってしまったというアクシデントもありましたが、参加した選手全員は日頃の練習の成果を試すべく、真剣に、時に笑いながら投げ続けました。
今回のヒーローは、北海道のキャスティングスポーツを育て、裏方として15年間、支え続けてきた湊さんが、第2種フライ片手投げ距離種目で競合の千葉さん、福田さんを退けて、向かい風の悪条件の中、ただ一人45m台に到達して見事優勝を勝ち取りました! 投てき順の早かった湊さん、早い段階で45mの記録を残すと、今度はその記録を目標に皆、投げ続けます。今大会でも新ルールに則って設置された50mの掲示板。追い風設定で設営したコートが、競技中に横風・向かい風に変わってしまい、いつもなら近く見える50mが、その手前に壁があるかのごとく、フライが、ラインが、リーダーが、それを突き破れずに失速してしまいます。投てき順が最後の方だった千葉さんも壁を突き破れず、最後の福田さんが投げている間も、「もしかして湊さん、いっちゃうんじゃないの〜」との声が上がったりしていました。
そして福田さんの記録も、50㎝届かず、誰も湊さんの記録に届くことができなかったのでした。
「風が良かったから」「運だよ」と言ってしまうことは簡単です。今回とは逆に、最初向かい風で、最後追い風に変わることも多々あります。屋外での競技には、風をどのように味方につけるか、も、勝敗の要なのです。そして何よりも「継続すること」こそが、今回の優勝という結果をもたらしたのではないでしょうか。
HCKの旭川大会では、会場に準備されているイベント用のテントや会議用テーブルを、参加者皆んなで設営・撤収を行います。皆さん慣れているから、その手際の早いこと! 文字通りあっという間に終わってしまいます。その間、誰も練習や自分の準備をしている人はいないのです。
そういうことが、当たり前、のように行われるのは、やはり15年という長い間に積み重ねてきた信頼と絆の太さ、ということといえるでしょう。
JCSFはまだまだ立ち上がったばかりです。しかし、同じ志を持って集まった皆さんと共に、このHCKのような太い絆を築き上げていきたい、と改めて思った大会でした。7月にも同じ会場で北海道オープンが開催されます。また参加させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします(今度は寒く無いといいなぁ)。
成績表はこちらです→ 20140516Asahikawa