Casting Tips Vol.4 フライキャスティング

キャスティングスポーツの魅力をいろいろな角度からご紹介するコーナー、『Casting Tips』。第4号では、多くのお問い合わせをいただいているフライキャスティングについて、です。
JCSFの設立を発表してからというもの、いろいろなお問い合わせをいただきます。その中でもとりわけ多い質問は「JCSFはフライキャスティングをどのように考えているのか?」「JCSFって、ICSFの競技だけなの?」とかいうものでした。情報源が少なく、またそれが錯綜しているようでご心配をお掛けしていたようです。深くお詫び申し上げます。
JCSFでのフライキャスティングカテゴリーへの取り組みについては、基本ICSFルールをベースに考えていく方針です。また、ICSFでもフライキャスティングカテゴリーの追加については議論がなされています。前回の総会の場では結論が出ませんでしたが、継続審議ということで、今後どのように進めていくか、の対応を検討しているところです。その議論の場に、JCSFも積極的に入っていく方向です。また、ACA(アメリカキャスティング協会)との連携も模索しています。水の上での大会運営は、ACAは昔からやっていることです。見習うべきところは沢山あるだろうと考えています。
JCSFで考えるフライキャスティングのカテゴリーの1つには、アキュラシー種目があります。単に飛距離を目指すだけではなく、いかに正確に投げられるかは、キャスティングスポーツの基本と考えるからです。アキュラシー種目では体力による差がつきにくく、初心者でも練習をツメばベテラン選手に拮抗するスコアを叩き出すことさえ、難しいことではありません。実際に釣りに使うのと同じあるいは同等のタックルを使ったシングルハンドディスタンス種目、スペイを始めとするツーハンドディスタンス種目の選定だけにとどまらず、釣りの基本でもある「より正確に投げる」キャスティングの普及にも、JCSFでは取り入れていきたいと考えています。
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*オークランドキャスティングクラブ(USA)のローカル大会。Henry Mittelもこの時ばかりは審判です
ICSFで議論されているフライキャスティングのルールは、2006年に開催されたエメラルドワールドマスターのルールがベースになっています。水の上での大会の開催になるため、開催場所の確保やターゲット、コースロープなどの新規調達等、これから準備をしていく必要があるものも少なくないことも事実です。JCSFは立ち上がったばかりの団体です。キャスティングスポーツを健全に、より楽しく広めていこうとする有志が集まって設立しましたが、まだまだです。海外の団体との太いパイプは、JCSFの最も長けているところ。そのネットワークを活かしつつ、同じような種目の大会が、日本国内でも他の国ででも開催されているのであれば、そこは共通のルールを採用することで、世界との窓口を広げていきたいと考えています。各方面の団体とも、すでに連携方法を調整しています。ルールブックも翻訳中です。年内いっぱいで整理を終えて、年明けには発表できるような準備を整えておりますので、もう少しお待ちいただきたくお願い申し上げます。
JCSFはフライキャスティングにも積極的に取り組んでいきますこと、改めてご認識いただきつつ、ご安心してJCSFへご登録いただけますよう、お待ち申し上げております。

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